ランボルギーニ・カウンタックのトレードマークと言えるのがご存じ跳ね上げ式ドア。
あのカウンタックの跳ね上げ式ドアの魅力に取りつかれたカーマニアは、世界中で星の数ほどいました。
でもあのカウンタックの特徴的なドアがなぜ生まれたのか?
そこには意外な誕生の秘密がありました。
元々は通常のドアを設計する予定だった
元々カウンタックは、先に発売されていたランボルギーニ・ミウラなどと同じく、通常の車のように普通に横に開くドアを搭載するように設計されていました。
一般的な車によくあるタイプのドアです。
ところが、そのカウンタックの独特のボディー形状と、車高の低さなどから設計段階で意外な問題が発生します。
設計段階で意外な事実が判明!
設計段階でカウンタックのようなボディー形状で、通常の車と同じような横開きドアを設置すると、強度の問題が生じる事が判明したのです。
車のボディー部分とドアは、通常ヒンジというパーツで接続されています。
通常の車であれば横開きドアで問題ないのですが、カウンタックのようなボディー形状の車にヒンジで横開きドアを付けると、ヒンジ部分の強度に問題が生じるのです。
そのヒンジの部分の強度の問題をクリアする為にカウンタックに搭載されたのが跳ね上げ式ドアなのです。
跳ね上げ式ドアはランボルギーニ・カウンタックの代名詞
もともとデザイン上のかっこよさではなく、車のヒンジ部分の強度の問題から生まれたカウンタックの跳ね上げ式ドアなのですが、この跳ね上げ式ドアが意外な効果を生み出します。
日本で1970年代に起きたスーパーカーブームです。
「サーキットの狼」という漫画などの影響で、日本ではスーパーカーブームが起きました。
その時に数あるスーパーカーの中でダントツで一番人気だったのがランボルギーニ・カウンタックです。
跳ね上げ式ドアは、当時のスーパーカーの中ではカウンタックしか搭載しておらず、スーパーカーの中のスーパーカーとして君臨しました。
「カウンタックといえば跳ね上げ式ドア」
とイメージされるほど、跳ね上げ式ドアはランボルギーニ・カウンタックの代名詞として多くの人に知られる事になりました。
現在のランボルギーニの車はどうなっているのか?
カウンタックから始まった、ランボルギーニ社製の車の跳ね上げ式ドア文化は、今でも継承されています。
まとめ
今ではランボルギーニ社製の車以外でも、跳ね上げ式ドアを採用している車が発売されています。
しかし跳ね上げ式の元祖といえるのがこのカウンタックです。